Studio 2013:「アートと空間」
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「アートと空間」

学生それぞれが、アーティストを一人ずつ選び、全員がそのアーティストを訪ね、インタビューを行い、その上でその人のための個人美術館を設計します。 学生は12人、アーティストも12人。


〈京都という都市にアーティストのための個人美術館を構想する〉

text by 竹山聖

「アートと空間」

現代アートのマーケットが芸術に投機的価値を賦与し、ある種の神話を生み出していることは興味深い現象である。いまや現代アートの価値観は世界を巻き込んで動いており、人間もアートをめざして動いている。名だたる美術館を有する都市に人はわざわざ足を運び、グッゲンハイムやルーヴルの展開は都市活性化の起爆剤となり、瀬戸内国際芸術祭や越後妻有アートトリエンナーレといった地域に根ざしたアートイベントもまた日本国内で脚光を浴びている。これまで世界からアーティストの作品が多くもたらされてきたが、また一方で、奈良美智や村上隆といった多くの日本人のアーティストが世界を舞台に活躍している。そうしたなかで、2015年に開催されることが発表された『PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭』は、そもそもビエンナーレやトリエンナーレのような継続したイベントに向けてのとりくみであり、文化/芸術において歴史と伝統を持つ京都という場所に現代アートという新たな文脈を位置づけるためのきわめて創造的な試みであるとともに、人の動きを京都へと向ける都市戦略的な試みとも言える。 本課題ではそのような日本の現代アートシーンに着目するとともに、京都の都市戦略としての現代アートという視点を共有しつつ、京都という都市にアーティストのための個人美術館を構想する。アーティストの選択は学生の自主性にまかされる。結果的に現在まさに活躍中のアーティストたちが選ばれた。アーティストへのインタビュー取材などを通して、作品だけでなく、それらを取り巻くコンテクストや、アーティストの人となりを読解しつつ、そこから展開されるべき建築空間の可能性を探る。


展覧会「Response アートをめぐる12の建築」

京都大学竹山研究室建築作品展
「RESPONSE アートをめぐる12 の建築」

会期: 2013 年11 月2 日(土)~ 11 月22 日(金)
(日・月・祝祭日は休廊)
開場時間 : 11:00 - 19:00

会場 : イムラアートギャラリー京都
(京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31)

〈展覧会あいさつ〉


本展覧会で展示される12の建築は、京都大学竹山研究室の学生12名による、あるアーティストの個人美術館の構想です。

アーティストを選択し、敷地を京都の特定の場所に設定し、建築を設計しました。設計の過程の中で、設計者全員がアーティスト本人へインタビューを行いました。作品だけでなく、それらを取り巻くコンテクストや、その人となりをそれぞれの視点から解釈し、そこから展開される「応答‐RESPONSE」としての建築の可能性を探る試みです。
アートやそれを生み出すアーティストが多種多様なように、アートとそれを内包する建築とのかかわりも多様であることが、展示される12の個人美術館から感じられるのではないでしょうか。
私たち学生のインタビューにご協力頂いたアーティストの皆様、ならびに画廊の方々、また本展の開催にあたり快く会場を提供してくださったイムラアートギャラリーの関係者の皆様方に、深く感謝の意を表します。

シンポジウム「アートと空間」

RESPONSE展関連シンポジウム「アートと空間」

日時:2013 年11 月17日(日)

出演 : 松井冬子(画家)、宮永愛子(美術家)、西沢立衛(建築家)、竹山聖(建築家)
会場:京都国立近代美術館講堂

第一部(14:00 - 14:50)「学生によるプレゼンテーション及び講評」
第二部(15:00 - 16:45)「トークセッション」

主催:京都大学竹山研究室
共催:イムラアートギャラリー
協力:京都国立近代美術館
後援:PARASOPHIA(京都国際現代芸術祭組織委員会)

Symposium Report(PDF)